AGAは男性型脱毛症と呼ばれ、男性ホルモンが脱毛物質に変化するために発症するとされているので、女性には関係ないと思われがちですが、そもそも抜け毛は毛周期が休止期に入ることで自然に起きる現象であり、薄毛とは抜けた毛が再び生えてこなかったり、細く短い毛になってしまったりすることを言いますから、頭皮に力がなくなれば男性でも女性でも起きる可能性があります。育毛剤は頭皮の血行を促進し、毛根に毛細血管から栄養分をたっぷりと供給するとともに、毛穴に皮脂が詰まらないようにしたり、雑菌の繁殖を予防して皮膚炎を防いだりする効果を狙ったもので、性別にかかわらず使用できるのが特徴となっており、有効成分は製品によって多種多様ですが、このうちアロエ製薬育毛液の効能は、他の製品と比較してどのようなものでしょうか。
一口にアロエと言っても種類は多いのですが、その多くはアフリカなどの熱帯地方が原産で、古代エジプトでは既に薬効成分が利用されていた記録がありますし、クレオパトラが化粧水として用いていたこともよく知られています。日本に伝来したのは鎌倉時代のことで、昔から生薬として、また観賞用や食用としても栽培されてきましたが、一般家庭で普通に見かけるキダチアロエという種類は、家庭薬のひとつとして使用されるほか、最近では葉肉が豊富で食用に適したアロエベラが、砂糖漬けやジュースやヨーグルトなどさまざまな製品に用いられています。これとは別に日本薬局方で認められた薬用のアロエもあり、元の種類の名前はアロエアフリカーナやアロエフェロックス等といって、これらの雑種を栽培し葉や葉肉を濃縮し乾燥させることで局方アロエを作りますが、この局方アロエは黒い石のような塊で、粉末にしたものを胃腸薬や便秘薬として用い、また外用薬としても使用します。アロエの分厚い葉肉の部分には苦味のある粘液が豊富に含まれており、これが内服にも外用にも薬効を発揮することは知られていますが、緑の葉を潰すと出てくる黄色味のある汁にも有効成分がたっぷり入っているため、アロエを薬にする場合には葉の全体をすりつぶして使うのが有効です。アロエ製薬育毛液に含まれるアロエ成分は、葉肉の粘液が傷ついた頭皮を修復し保湿力を発揮したり、葉の成分が血行を改善して抜け毛を予防したり、紫外線を遮断して枝毛や切れ毛を防いだりするほか、発毛を促す効果も期待できます。またアロエ製薬育毛液には、古くから健胃薬・下痢止め・発毛剤として使用され、マスカラなどの化粧品にも配合されているセンブリ抽出リキッド、抗炎症作用があり多くの育毛剤に含まれているβ-グリチルレチン酸、抗酸化作用があり若返りのビタミンとしても知られている酢酸dl-α-トコフェロール、アミノ酸や皮脂を分解する作用があり、頭皮を清潔に保つために役立つ塩酸ピリドキシン、天然由来の殺菌成分であり爽やかな香りを放つヒノキチオールなど、多数の有効成分が配合されており、これらが互いに相乗効果を発揮して薄毛を防ぎ発毛を促進します。
アロエ製薬育毛液の原料となるアロエは、元来が体にやさしい天然素材であり、化学物質の力で発毛を促すわけではありませんし、契約農家で無農薬栽培されたものが選ばれ、しっかりした品質管理が行われているので安心です。アロエを使用した発毛・育毛製品には、直付タイプやスプレータイプの育毛液のほか、シャンプーやコンディショナーがありますが、価格も比較的リーズナブルで、発売元の通信販売から簡単に入手できるので、化学薬品の副作用が気になる方や、できるだけ自然な育毛剤が欲しいという方は、いちど試してみるのも良いでしょう。